1.保険料率の種類
海上危険料率(Marine Rate)と戦争・ストライキ等危険料率(War & S.R.C.C. Rate)の2本建てになっています。

①海上危険料率(Marine Rate)
貨物の海上における危険を補償する料率です。

②戦争・ストライキ等危険料率(War & S.R.C.C.Rate)
戦争・ストライキ等危険料率は、世界の政治や社会情勢に左右され適用料率は変動しています。

③割増保険料(Additional Premium)
輸送用具に対する割増保険料が発生する場合があります。




2.保険料率の算定要素

①輸送用具
どのような船舶にて被保険貨物が輸送されるかによってリスクの大小が異なります、特に船齢・船級・総トン数等によって危険度を測定し、場合によっては割増保険料(Additional Premium / A.P.)を徴収される場合があります。

保険会社が適切かつ妥当と認めている基準船舶(Approved Vessel)は協会船級約款(Institute Classification Clause)に合致し、かつ1000Gross Ton以上の船舶です。

・割増保険料が不必要なケース
(イ)バラ積貨物船、バラ積兼用船については船齢が10年以下である場合
(ロ)その他の船舶については船齢15年以下である場合
(ハ)但しコンテナ船、自動車専用船、オープンハッチ・ガントリー・クレーン船(二重側壁OHGC船)で、ライナーとして運行されている船舶について船齢が30年以下の場合

・割増保険料が必要なケース
(イ)非動力船(非曳航バージ等)
(ロ)鋼鉄製船舶以外の船舶(木造船等)
(ハ)船級を持たない船舶(国際船級協会連合の会員の付与する船級を持たない船舶)
(二)老齢船舶(割増保険料が不必要なケースに該当しない船舶)


②輸送区間
航海距離、航路、航海時期、港湾施設の良否、荷役方法、積み替えの有無、仕向国における荷扱いの経験や道路事情、等の諸条件
輸送する貨物の性質により各種リスクの要因を考慮します。


③貨物の種類等
貨物の種類・性質・状態による貨物自体の易損性に対するリスクの勘案およびリスク軽減のための措置等。


④梱包状態
・貨物の種類による適した梱包の状態
・コンテナ内部の積みつけ状態およびコンテナの積載場所
・コンテナの種類(ドライ、オープン・トップ、フラット・ラック、タンク、冷凍等)及び自体の状態


⑤ロスプリベンション(損害防止)および損害率
過去の実績に基づき、貨物の種類、仕出地、仕向け地、保険条件についての収入保険料に対して支払保険金の率を指標とします。
また、梱包状態や輸送リスクに対する安全対策がなされている場合も料率算定の際に大切な目安となります。


⑥保険条件
担保する危険と補償する損害の範囲が料率算定の大きな要因のひとつとなります。
保険条件の範囲が広ければ、保険料率は高くなり、範囲が狭ければ保険料率は低くなります。


⑦保険会社のノウハウと営業担当者のリスクに対する意識
引受け実績、損害データ等の保険会社のノウハウに加味された経験に基づく判断(アンダーライティング)および窓口になる保険会社の社員・代理店等の知識および経験に基づくリスクの把握・特定力。




3.保険料の算出方法
保険料は、協定した保険価額「CIFの110%」に保険料率を乗じて算出された金額になります。

これより下記の数式からInsuranceの金額を割り出します。



実務的には、「保険料指数表」と「保険金額指数表」を用いて保険料や保険金額を算出します。

保険会社から提示された保険料率に見合う保険料指数または保険金額指数を(Cost + Freight)の金額に乗じれば、それぞれ保険料と保険金額が算出されます。